日本とインドのつながり

よく日本の仏教寺院でみるこのうにゃうにゃした文字。

これ、インドの古代文字、サンスクリット文字です。

元々仏教というのはインドのお釈迦様が生み出したものと言われていますが、実際はお釈迦様が亡くなってから200年後くらいに作り出されたものだそうな。

それが恐らくベトナムやミャンマーなどに伝えられ、中国にも伝えられ、日本に輸入され現代まで人々の思想に色濃く反映されています。

日本の神道も、おそらく古くはインドのヒンドゥー教に影響を受けたものだという可能性もあります。

中国4000年の歴史といいますが、インドは5000年。

アフリカから発生した人類が、人類学的には東へ移動して、そこから北や北西のヨーロッパまで広がったという説は有名です。

アメリカに住む知り合いの完全な白人も、DNA鑑定をしたところ、0.3%ほどインド人の血が入っていたそうです。

ヨーロッパで古くに使われていたラテン語も、このサンスクリットと非常によく似た単語が多数あります。


人類は長い時間をかけ、ゆっくりとお互いに影響を及ぼしながら世界各地へ広がっていき、日本も例にもれず世界のあらゆる影響を受けて今日の文化を作り上げてきました。


経済が発展し、先進国となってまだわずか数十年、いま私たちが恩恵を受けている文化や言語が、元をたどればインドや中国などの影響を色濃く受けていると考えると、とても面白いですね。

インドは現在急激に経済が発展しています。悪名高いカースト制も、よほどの田舎に行かなければ、その影響を見ることは現代ではあまり無いのだとか。


貧富の差による差別、そういったものは残っています。

これは日本も、過去の身分制度が廃止されたのちもやはり華族や武士階級の一族が現代まで富を多く保持していることと似ています。


現在のインドの首相は、もともとはアンタッチャブル(カーストでいう最下層)出身の人物。そういった人物が現在は首相に上り詰めることができるようになったインド。


そして最近では、アップルがバンガロール州に進出し、ますます近代化の一途を邁進中です。


インドも中国と国境問題や中国からの難民を多く受け入れていることもあり、仲が悪く、近頃では軍事力でもお互い競い合うようになっています。

日本はやたらと近隣諸国への脅威で騒ぎがちですが、中国は現在様々な国と問題を抱えており、決して日本だけを意識しているわけではありません。

中国脅威論というのは、作られたものでは?とすら思えます。

なんのために?

スケープゴートです。

何からの?

日本は近隣諸国との危機感を常に抱いていなければなりません。

そうでないと、米軍の存在意義が失われるからです。