可能性に満ちた若者たち サンタモニカ

去年の暮れ、カリフォルニア、サンタモニカに数か月滞在していた。

エリア的にお金持ちしか住めない場所というだけあって、通り過ぎる車の3台に一台は高級車といった模様。黒のベンツからハイヒールと黒いドレスをまとった若い女性が颯爽と降りてくる。

ドバイの王子様が購入した別荘が山のてっぺんに見える。その近くにはアーノルドシュワルツネガーやスティーブンスピルバーグの自宅があったり。

そんな地域に滞在している私と年齢が近い若者たちは、みな起業したり、大企業で働いていたりと、柔軟な思考と幅広い知識を持った人たちばかりで、会話についていくのが精いっぱいだった。

彼らの面白いところは、人種のるつぼであるロサンゼルスだけあって、人種間の習慣や文化をすぐネタにして笑いにしてしまうところだ。東海岸よりも西海岸はよりリベラルな考え方をする人が多い。

日本にいては入ってこない情報は当たり前のように存在する。それぞれの人種がそれぞれの文化を背負って生活しているから、自然と他人種に対しての見識が高くなるのも当然といえば当然。

特にサンタモニカは、ある程度お金を持っていないととても生活が出来ないほど、不動産や物価が高いため、そこに住む人たちはおのずとある一定の線を越えた生活力を持つ人々となる。

大学を卒業してすぐに兄弟で事業を始めた若者、大学でMBAを学びながら同時に企業通訳をし、アメリカを飛び回る3か国語を話す青年。世界を股にかけ20代後半で3つの事業を起こした青年。同じくらいの年齢にも関わらず、バイタリティーあふれる彼らを前にして、圧倒されるばかりの日々だった。

そんな彼らの共通点といえば、みな目がキラキラと輝いている事。
なぜアメリカの人々はみな目が輝いているのか?そんな質問をしてしまうほど、目が澄んだ人が多い。

有名大学を卒業しすぐに起業者となった男性は、

「アメリカは夢が持てる国だから」

といった。

3つの事業を営む青年は、

「嘘をつかず正直に、真っすぐに生きているから」

といった。

夢が持てて、嘘をつかず真っすぐに生きれる国。

そんな生き方が許される国がアメリカなのだ。


昔も今も、アメリカンドリームをつかもうとする若者にあふれた国。
そういった若者の活気が、アメリカをよりアメリカらしくしている。