愛の力 2 私をいつも見守ってくれている存在

前回の日記の続き。

これ以降はちょっと変な話になる。



数ヶ月前に、同僚があまりに悪い事ばかり続くので、お払いに行きたいと言い出した。

仲が良い男の同僚で、私はそういった類はあまり興味が無かったが、人生経験の一つとして、行ってみようかと思い、誘われるまま一緒に付いていった。

先祖代々、その一族が続けてきたお寺だそうだが、ものすごい田舎にある、お世辞にも立派とは言えない自宅兼お寺という様なこじんまりとした場所だった。

以前私達と同じ職場で働いていたが、父親の跡を継ぐためお坊さんになったらしい。
(私が入社した時にはすでに退職されていたので面識はない。)



坊「今日はどうされましたか?」

私「お祓いをされると聞いたので、私に何か憑いていないか見てもらいに来ました。笑」


しばらく雑談をした後、じっと目を凝らして私を見たお坊さん。


私「どうですか?何か憑いてます?」


・・・結局今回は5つくらいの存在が私の周りにいるという事を教えてもらった。

その内二つはこの時に坊さんの気によって祓ってもらった。

特に悪くもなく良くもないが、いなくてよい存在らしい。


残り3つは、私の守護霊とでもいうのか、そういう存在らしい。


私のご先祖様、そして観音様と龍神様がついていると教えてもらった。


ご先祖様は納得がいくが、観音様と龍神様?なんだそれ?

初めて聞くような名前で少し混乱したが、とにかく強い存在で、私を守ってくれているらしいとのこと。


最後に坊さんに、「会えてよかったです。」と言われ、その場を去った。


別々に見てもらった本来の主役であった同僚は、坊さんが割いた時間が私より短かったことと、自分も龍神様とか、そういう何かグッとくるものが欲しかったとブツクサ言っていた。



この日以来、確かに体が楽になったが、今でも半信半疑ではある。


私は霊感もないし、幽霊とかもしそういう存在がいても、なんら私の生活には関係のない事だと思っている。

霊感が無いというのは、はっきりとその存在を見た事が無いという事。

火の玉をみたり、幽体離脱したり、金縛りにあって死にそうな思いをしたりというのは何回か経験があるが、どれも確信めいたものでもない。

気のせいか疲れていたせいだと思えば、その程度だ。

妖精とかちっさいおじさんとか、そんなものも見た事もないし、

以前霊感が強い友人が怖いものを見て、隣で泣いていたが、私には何も見えなかった。


幽霊なんてものは所詮人を驚かすくらいの事しかできない。

実際に怖いのはちまたにいる犯罪を犯す一歩手前の人間だ。



ただ、私は人間の中には魂が宿るものだとは思っていて、

人々の魂はそれぞれ違った階層に存在すると思っている。

つまり輪廻転生的な考え方だ。



宇宙の多次元論を信じているし、無限の宇宙を仮定して考えた時、

私達が想像できるあらゆることは、この広い宇宙のどこかに存在しえると考えている。



自分の魂が堕落した時、その時持ちえる負のイメージや考えは、

宇宙のどこかに影響を及ぼす。

本能でそれは良くない事だと感じる。


なので常に、自分の魂を磨く事を心がけているし、

私を生かしてくれているこの地球と宇宙に良い影響を残したいと思っている。



この一年は、私にとって非常に大きな転機であった。



”憎しみを超えるものは、愛でしかない”


この事に身を持って気付けた事は、私の人生にとって非常に大きな意味を持つ。


大きな重荷が無くなった、そんな感覚だ。


そしておそらくそれは、私一人の力で気付けた訳ではない。

お坊さんが見たご先祖様、観音様や龍神様か誰かは分からないが、

私を見守っている誰かが導いてくれたのだろう。


そう思わなければ逆に不自然であるほど、強い力を感じたし、その後の大きな愛に包まれたような感覚を忘れる事は出来ない。

私は今までもずっと何らかの存在に愛され、見守られてきた。

そう感じさせてもらった瞬間に嬉しさのあまり、声を出して泣いた。

自分でもよく訳が分からないが、

憎しみを失った後に得た愛と感謝の心は、これからも確かに私に残り続ける。

それは私を守ってくれる存在だけではなく、この地球、そして宇宙に存在するすべてに対して抱いている感情である。


「ありがとう、そして皆を愛しています。」


人種、性別、生物であるか無機質な物体であるか、目に見えるか見え無いか、そういったあらゆる区別関係なく、ただそこに存在することが愛おしく、唯々私の内から湧き水のように込み上げてくる。



とにかく、人生とは面白い。

何が起こるか分からない。

数々の試練が訪れ、

そのつど乗り越える道筋に何かが導いてくれる。


そして、自分の人生に起こったすべてには意味がある。


すべての点が線になった時、

新しいステージの世界が目の前に広がっている。