原子力発電所のお話

5月5日から、日本の全原子力発電所の運転がストップしているらしいですね。
点検のためらしいですから、またしばらくすると運転を再開するのでしょうか。

今回の日記はちょっと過激になるかもしれません。
いつもの他愛の無い妄想と思っていただければ幸いです。
私はいつも走り書きでブログを更新するので、文章や情報に間違いが含まれる事も多々あると思います。お気づきの場合はご指摘ください。

インドと中国の原子力開発について

2007年に、アメリカとインドとの間で核の平和利用を限定とした原子力協定が結ばれました。簡単にいうと、原子力発電の技術をアメリカからインドへ販売する契約が結ばれたという感じでしょうか。

インドは現在急速な経済発展の裏で、慢性的な電力不足に悩まされています。
比較的都市部であっても、突然の停電や計画停電などは日常茶飯事です。
この事も、インドへ進出する企業が二の足を踏む原因となっています。


一方中国は、現在まで建設が完了し、運転している原子炉の数が13基。
しかし、現在建設中の分と、建設計画中のものを合計すると、なんと53基。

これらが実現されれば、日本とフランスを抜き、アメリカに次ぐ世界2番目の原子炉稼働数となります。現在建設中の物は、2013年〜2015年の間にほぼ完成する予定です。

ちなみに日本は現在54基保有。

安全性は大丈夫なの?

気になるのは、インドや中国、そしてその他発展途上国が稼働させている原子力発電所の、安全性の問題です。どちらの国も、トップレベルの人間達はもちろん素晴らしい教育を受け、それは素晴らしい技術をお持ちのはずです。インドのIT関連や医療技術は世界でも一目を置かれているし、中国は世界の製造工業地帯となって久しい。

しかし、どちらの国も、未だ人権という点では先進国と比べものにならない程、悲惨なものがあります。
情報隠ぺいなど当然のごとく行われ、警察もまともに運営されていない。賄賂がまかり通る国で、万が一原子力事故が起こったとしても、当然の様に情報は隠ぺいされる事でしょう。

知らぬうちに、中国から漏れた放射性物質が日本を覆うという事も十分考えられます。
福島原発事故の放射性物質は、薄くカリフォルニアにまで飛散していたのですから、中国からであれば、黄砂以上に容易に日本へと到達する事でしょう。

そういえば、インドで原発反対の活動を行い、福島出身の日本女性を招いてインド各地で講演会の催しを開催するという計画があったのですが、残念ながらインド政府にVISAの発行を取り消されたそうです。残念ですね。

この活動を行っている団体、どこか知ってます?

グリーンピースですってよ、奥さん!

http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/press/pr20120309/

アメリカという国

計算高いアメリカという国では、すでに104基の原子炉が稼働している。
日本の約2倍。
カリフォルニアとほぼ同等の国土面積である日本と比較すれば、それほど密度的に高いとは言えないのかもしれない。
しかし、これだけの量を稼働させ、そして今後も数基建設される予定となっているアメリカ。
彼らの事だ、念には念を入れ、その危険性と利用価値を天秤に置き、利用価値が上回る試算が出ているからこそ、姿勢を変えようとはしないのだろう。もちろん、そのリスクは分かっているはずだ。今後大量に建設はしないが、今ある分を十分に生かし切り、その価値を最大限に引き出すまでは使用を続ける。

使用済み核燃料の処理については、まあNASAと連携して太陽にぶち込むか、天の川銀河の中心にあるブラックホールに向けてロケットを飛ばせばいいとでも思っているのかもしれない。
まあ、ブラックホールに解決してもらうのが一番だよね。

たどり着くまでにきっと数億年かかるし、その途中隕石や星にぶつかる可能性も無きにしも有らずだけど、まあ地球にはなんら影響はでないでしょう。
専門家じゃないからはっきりとは言えないけど、地球上で放射性物質が飛散するよりも、宇宙空間の中で爆発、飛散させた方が、地球全体に対する影響は低いんじゃなかろうか?
何せ地球には磁場があって、太陽から常に降り注ぐ大量の放射線の影響を低く抑えてくれている。地球からなるべく離れた場所へ持っていき、(例えば土星周辺の恒星の地下深くに埋めてしまうとか。)処分を検討する方が、地球上の人間にとっては安全なのかもしれない。。。

まあでも宇宙が何らかの精巧なシステムであると解釈している私にとっては、こんな方法を実践して宇宙のシステムに万が一何らかの影響を与えてエラーでも起こされ、飛来するはずのなかった巨大隕石が地球に衝突、とかなったら恐ろし過ぎるので、やっぱりなんでも程ほどが一番。地球のゴミは、なるべく増やさず、人間が責任を持ってちゃんと地球上で処理するのが一番だと思います。

そういえば、地球上のどこかでミニブラックホールを実験的に作ってるともどこかで耳にしたけど、それが実現可能であれば、使用済み燃料棒も、地球上のゴミ問題も全部解決しちゃうかもね!
(もちろんこのミニブラックホールが地球を飲みこむ事は無いそうです。多分ね。)

と半分冗談交じりで書きましたけど、アメリカの事だから、宇宙も視野に入れて考えている事は間違いないと思います。
だからといってインドや世界中の国に核技術を売り込むのはやっぱりいかんと思います。経済性と人間の命を天秤にかけてますよね。本当に恐ろしい。けどそれが大国たる所以。。。

個人的な話

そう言えば数ヶ月前に、アメリカ人の友人と福島原発についてお話しした事がありました。アメリカ軍が協力を申し出て、それを日本政府が一部拒んだ事に関連する話をされ、

「日本は他の国に協力してほしくないの?」

と聞かれました。

「東電が情報を開示したがらなかっただけで、国民は各国の協力に対し大変感謝している」

と答えておきました。

そして、「日本はあの事故をちゃんと管理できているの?」とも聞かれ、

「情報が錯誤しているし、事故直後は建物に近づくことすら出来なかった。事故を終息させようと努力はしているが、すでに大量の汚染物質が放出されている。原発事故の処理はとても日本だけで手に負える代物では無い。何故ならすでに手遅れだから。」

何しろ数ヶ月前の会話なのでちょっと記憶が曖昧ですが、こんな感じで答えました。

あと、中国人ルームメイトの一沙にはつい数日前、原発の周辺の様子や、人々の生活の安否などを聞かれました。

ちなみにダーリンはちょうど先日放射性物質と核反応エネルギーについて勉強していたらしいです。
私が、
「日本は全部の原子炉を一時的に停止したみたい。とても嬉しい。」
と話すと、
冗談交じりに「変なの。でもそんな君が可愛いと思うよ。」

と言われました。

「変なの」

という言葉に少しカチンと来ましたが、
原爆被害や、福島原発事故を当事国として見聞してきた人間とそうでない海外の人間とでは、温度差があるのかもしれません。
きのこ雲の映像を見て私が涙ぐむ事があっても、彼はきっと無いでしょう。
逆にメキシコとアメリカの国境線上で密入国者が射撃されても、私にとっては日々の一事件にすぎない事が、彼にとっては大きな意味を持つのかもしれません。



けど彼の様な人は、もしかしたら、母国に帰り国の発展を担う人物になった場合、原発を推進する立場になるのかもしれないな。。。
ふとそう感じました。

危険性は知っているのだろうか?
それとも、危険性は低いと考えているのだろうか?

今度、少し込み入った所まで聞いてみたいと思っています。