宗教について

現在世界で信仰されている主要なものといえば、ヒンズー教、キリスト教、イスラム教、仏教などでしょうか。

日本では仏教と神道が主なものになるかと思います。

先日あるコーヒー屋さんでくつろいでいたところ、京都からいらっしゃったというお坊さんが話しかけてきました。

かなりご年配の方でしたので、話も長くボランティアのような心境で話を聞くことおよそ2時間。。。

まあでもご年配の方から聞く話というのはいつでも興味深いものです。

日本人は基本的には仏教と若しくは神道に属してはいますが、心の底から信仰しているかといえば現代人のほとんどが無宗教であると言えると思います。

世界では信心深い人が多いですし、あまり信心深くはないとしても、自分の所属している宗教に対しての知識はそれなりに持っている人が多いです。

私は残念ながら一般の日本人程度の知識しか持ち合わせていませんでしたので、色々話を聞くととても勉強になります。

ダディーともよく話します。結構興味深い内容だったので、彼なりの宗教に対する解釈を少し書いていきたいと思います。

まず仏教ですが、お釈迦様というのは言わずとしれたインド人なので、もともとはヒンズー教徒でした。

仏教が輪廻転生であったりカルマといった思想を持ち仏教のお経の発音もインドの古代語サンスクリットから来ているなど、ヒンズー教によく似ているのもそのためでしょう。

実際は、仏教というのはお釈迦様が亡くなられてから200年後あたりに成立したものだそうです。

彼が生きているうちに仏教を立ち上げたわけではないのですね。


それからキリスト教ですが、まずキリスト様は白人で髭を蓄えた男性が主流になっていますが、実はこの人物はキリスト様ではない可能性が高いそうです。

というのも、本来キリスト教というのは、メソポタミア文明やギリシャ神話、ヒンズー教などの一部をまとめて聖書として作られている可能性が極めて高く、そのため過去に存在した神話などと類似したストーリーが多く存在するそうです。

それを裏付けるものとして、英語ではキリストと発音するものは英語の元になっているラテン語ではクリスタと発音します。
また、ヒンズー教の有名な神様はクリシュナ。

ラテン語とサンスクリット語のどちらが先に存在したのかはわかりませんが、主たる神様の名前が非常に類似していることは明白です。

先にキリスト様の人物像について触れましたが、現在主流のキリスト様像は、紀元後のある白人司祭がモデルになっていると言われています。

元々キリスト教がメソポタミア文明やギリシャ神話、ヒンズー教をもとに作られているとすれば、本来キリスト様というのは、褐色の肌をした中東近辺の顔に近いはずです。

メソポタミア文明やギリシャ神話、ヒンズー教に仏教と、多神教であるにも関わらず、イスラム教とキリスト教は一神教です。

個人的には多神教である方が、柔軟で他人種や他文化を受け入れる器が広いのではないかと感じます。

日本は世界でも稀に見る単一民族国家ですが、それでも差別は存在します。

特に宗教が絡むと、他人を見下す精神が残念ながら加速しがちという印象を受けます。

自分は真理を知っている。修行を積んでいる徳の高い存在だ、と。

海という隔てがないほとんどの国々で、人種間、宗教間でものすごい混乱が発生するのにもうなずけます。

その中でもやはり、1000以上の言語と、世界中のどの色の人間もが存在するインドという国が、一つの国家としてまとまっていて、かつ大きな争いも世界の国々に比べ非常に少ないというのは、特筆に値するかと思います。

ヒンズー教の多神教である精神が他者に寛容な精神を生み出しているのではないでしょうか。

ちなみに、中国とインドを合わせると、世界人口の半分をも占めてしまいますが、これは現代に限った話ではなく、

過去数千年に渡り、この2国の人口は常に世界人口の半分を占めていました。(占有面積で考えると)

インダス川と黄河、そしてエベレストがもたらす恵み豊かな土壌のおかげで、常にこの2国は豊かな国であったのです。

イギリスがインドを植民地化するまで、インドはヨーロッパのすべての国を足しても足りないほどの財力を誇っていましたが、世界中の植民地から富を集めたヨーロッパが現代では強くなっています。

今後はまた元々の世界情勢に戻るのか、それともこのまま欧米国家が富を握り続けるのか?

今後の世界の行方に興味津々なリリーでした。